「一気通貫」であること - tetote ミウラのはなし -

Date:2022.07.20 
Category: コラム

tetote 代表のミウラです。あたらしい ノベルティ 、手ぬぐいエコバッグハンカチを作っています。この夏から秋にかけてようやくサイトにアップできる予定です。

ノベルティ 手ぬぐいエコバッグハンカチ

ノベルティ 手ぬぐいエコバッグハンカチ

tetoteの開発するノベルティの目指すべきコンセプトである「全面デザインできる」アイテムです。また実用性としてもただのハンカチやエコバッグでなく、機能を掛け合わせることを目指しています。従来のノベルティにはない新しさが表現できるのではないかな?と思っています。

 

一気通貫の重要性

メーカーである原田織物さんの工場に取材に行ったのですが、すごくよかったです。思い出したキーワードが「一気通貫」という言葉。昔から繊維業は「一気通貫」と真逆の「分業制」だったそうなんです。例えば

①生地をつくる旗屋 ②生地に印刷や染めをするプリント屋 ③それを縫う縫製屋 


このような工程ごとに、専門の小さな会社がそれぞれの担当をして、バトンを受け渡していったとのこと。

 

 

しかし、専門的になり作業をし続けていると、技術同士を掛け合わせて新しいチャレンジができなかったり、ノウハウも溜まらない。また経営的にも小さく立ち行かなくなったりも問題だったとか。

 

 

逆に全ての部門を増やして大きくしてきたのが原田織物さんだそうです。分業で進める協力会社さんが後継者がいなかったり、経営がうまくいかなくて畳みそうになったら、そこを買い取ったりも。さらに面白いのは、人材は多彩な現場工程をどんどん体験していく。それによりアウトプットの精度を高めているとのことでした。

 

今回のように「手ぬぐい生地でエコバッグ×ハンカチができませんか?」という私たちからのオーダーを聞いてくれるのは、一貫して生産できる原田織物さんだからこそ、だったのだなと感じました。他のメーカーさんに頼むとそう簡単にはいかない理由があったりします。

 

広告も分業制

私が居た前職の会社、対談もしている吉田望さんが作った会社なのですが、流れていた一つのコンセプトは「一気通貫」だったようにも思えます。

 

広告代理店の仕事は多くは分業制で成り立っています。クライアントのオフィスに通うのはわかりやすく「営業」ですが、ことが進むにつれてどんどんと違う部署の人たちが説明にやってくる。クリエイティブ、リサーチ、メディア、SP、PR...プレゼンでは、総勢10人近い各部署のメンバーやその偉い人がやって来る。今はあるのか分かりませんが、当時の広告代理店あるあるだったように思います。

 

分業制になる事はバトンを渡すと言うこと。Aさんが聞いてきたことを、Bさんへ。それをまたCさんへ。こうしてバトンを受け継ぎながらゴールまで向かう。早く効率的でたくさんの仕事を回していけます。一方でその過程で食い違いがあったり、それぞれ表現したい願望が違ったり。当初に決めたコンセプトとズレることも。

 

※そういう集団を纏め上げて1つのものをつくるのが、広告代理店の仕事の面白さであり大変さでもあると思います。(漫画「左ききのエレン」を読むと、その一端がうかがえるかと思います)

 

 

吉田さんは従来の広告代理店の分業制のあり方でなく、少数精鋭で一気通貫で、お客様と伴走することをコンセプトとしていました。私はその会社の卒業生なので、そのメリット・デメリットを理解しています。

 

クライアントと決めたことを基本的には1人で最後まで完結する。なので、営業、コンサルティング、クリエイティブ、リサーチなど多角的な仕事を、1人ないし2人で一手に担う必要があると言うことです。つまり超大変です。ですが、クライアントの本当に目指したいものに直結できる手触り感は、確かにありました。

 

一方で、ひとつの仕事にかかりきりになります。なので、スピード感や量産ができない。そして属人的になりがちです。ここは資本主義的な価値とは逆になるデメリットの部分です。

 

tetote も一気通貫を目指したい

tetote も「分業」というテーマで組織を作っていくことを考えていました。それは機能面としてシステム化すれば成り立つ算段があるからです。しかし「一気通貫」の魅力も。原田織物さんのお話を聞いて考え直す契機となりました。

 

全工程を理解できた時に、初めて次の人へ渡すバトンの位置とか、速さとか、優しさとか。そこに気づけるのかな?と。他者理解があって「優しいバトン」が受け渡せるのかもしれませんね。一人で全部を完結するというよりも、色々なポジションをできる人たちが、手から手へとバトンを繋いでいくのが、理想の在り方なのかもしれません。

 

 

 


 

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Author: tetote